10月27日に東京・帝国ホテルで行われた、「第一回モーニングスター・アワード2023」受賞ファンド発表・表彰式に行ってきました。米国モーニングスター社が日本において初めて開催したアワードです。

●日本における第一回「モーニングスター・ファンド・アワード」最優秀・優秀ファンド発表 （イボットソン・アソシエイツ・ジャパン）

 1年、3年・5年のリターンと同期間のリスクの定量評価に加え、「運用会社」「運用プロセス」「運用担当者」など定性評価を加味したグローバル基準での評価を行っています。表彰部門は日本株式部門、世界株式部門、アロケーション部門、債券部門、REIT部門の主要5部門のみ。運用実績のある、堅実な投資信託が選ばれた印象です。個人投資家さんも注目してほしいアワードです。

【日本株式部門】…国内株式・大型割安型、大型ブレンド型、大型成長株型
◎最優秀：コモンズ30ファンド （コモンズ投信） 
〇優秀：JPMジャパンマイスター （JPモルガン） 
〇優秀：三菱UFJ日本株オープン「35」 （三菱UFJ国際）

【世界株式部門】…外国株式・世界型、世界型（円ヘッジ）、世界型（除く日本）、世界型（除く日本、円ヘッジ）、北米型、北米型（円ヘッジ）
◎最優秀：たわらノーロード先進国株式 （アセットマネジメントOne）
〇優秀：iシェアーズS&P 500米国株 ETF （iShares）
〇優秀：野村米国ブランド株投資（円コース）年2回決算型 （野村アセット） 

【アロケーション部門】…アロケーション・安定型、やや安定型、標準型、やや積極型、積極型
◎最優秀：三井住友・DC年金バランス70（株式重点型） （三井住友DS）
〇優秀：世界経済インデックスファンド（株式シフト型） （三井住友トラスト）
〇優秀：フィデリティ・バランス・ファンド （フィデリティ） 

【債券部門】…外国債券・世界型、世界型（円ヘッジ）、世界型（除く日本）、世界型（除く日本、円ヘッジ）、国内債券・中長期型
◎最優秀：エス･ビー･日本債券ファンド  愛称：ベガ （三井住友DS） 
〇優秀：ブラックロック iインカム （ブラックロック） 
〇優秀：NEXT FUNDS国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信 （野村アセット） 

【REIT部門】…国内REIT、外国REIT・世界型、世界型（円ヘッジ）、米国型、米国型（円ヘッジ）
◎最優秀：フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド （フィデリティ） 
〇優秀：野村世界不動産投信 （野村アセット） 
〇優秀：フィデリティ・USリート・ファンド（資産成長型）D（為替ヘッジなし） （フィデリティ） 

＜なぜ第1回目なの？＞
2015年にMorningstar, Inc.はイボットソン・アソシエイツ・ジャパンを実質完全子会社化しましたが、日本におけるモ―ニングスターブランドはSBIグループの旧モーニングスター（現SBIグローバルアセットマネジメント）が使用。23年3月末でライセンス契約を終了し、米モーニングスターにブランドを返還したため、今回第一回のアワードを実施となりました。日本の旧モーニングスターが実施してきたFOYとは選考方法なども含めて異なる、まったくの別物です（モーニングスターの日本事業はイボットソンに一本化されています）。

＜受賞ファンドの選定方法＞
リスク調整済みの中長期的なパフォーマンス実績と、ファンドの将来に関するモーニングスターの評価であるモーニングスター・メダリスト・レーティング™の組み合わせによって決定されたもの。ファンドの 1 年間のパフォーマンスを重視していますが、リスクを調整後の3年および 5年で高い相対リターンを達成している必要もあります。また、長期的にアウトパフォームし続ける潜在力についての将来的な評価を反映するため、モーニングスターのメダリスト・レーティング（＊）でポジティブ（金/銀/銅）の評価を得たファンドを優先します。

＊モーニングスター・メダリスト・レーティングでは「運用担当者（チームの質・経験など）」「運用プロセス（一貫性など）」「運用会社（株主、企業文化／スチュワードシップなど）」の3つの評価軸スコアからレーディングを導出し、金、銀、銅、中立、ネガティブの５つに分けている。
＊日本国内で販売されている投信のうち、５年以上の運用実績が対象で、償還予定日の近い投信は対象外。22年1月から23年6月末までの間に、（運用報告書などで）少なくても1回は全銘柄を開示している投信を対象。日本銀行によるETF等の買い入れの影響を考慮し、日本株式・REITに投資するETF、インデックスファンドは対象外

ブログはnoteに移行していく予定ですが、しばしこちらで。