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 2017/02/23(木)22:47:24

積立NISAは「多様な」投資家が活用できるものに

現在、税制改正については国会で審議中ですが、法案が通れば、2018年からの導入される予定なのが「積立NISA」です。


経済評論家の山崎元さんが以下のようなコラムを執筆されています。
「積立NISA」適格商品を金融庁に代わって考えてみた


<ご参考>
NISA、長期運用限定で調整 金融庁、対象商品選定へ (共同通信47NEWS)
「積立NISA」適格商品を金融庁に代わって考えてみた山崎元さんに代わって更に考えてみたいい投資体験日誌from新所沢)


山崎さんのコラムの影響もあってか、最近個人投資家さん(や金融機関の方々)とお話をすると、これ以上の絞り込みを行うか、行う場合はどのような投信が対象となるのかということが話題になることがあります。いろいろな考え方があると思いますが、現段階での私の考えをまとめます。


税制改正大綱には「信託契約期間に定めがないこと(無期限)または20年以上の信託契約期間が定められていること」「毎月分配型除く」「一定の場合を除いて、デリバティブ取引への投資による運用を行わない」――ことが記載されています。個人的にはこの「税制改正大綱に記載された上記の条件以上の絞り込みを行う必要はない」と考えています。例えば、バランス型のみとか、インデックスのみというような絞りを設ける必要はないと思うのです。


理由は
・そもそも、個人は積立NISAだけで資産形成するわけではありません。企業型DCに加入している人やiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する人もいます。金融資産全体で最適な運用方法を考えることが大切で、積立NISAの口座内だけで分散投資をする必要はありません(→バランス型に絞る必要はない)。


・現在、DCは本数制限やデフォルト商品の議論が行われています。年金資産という位置づけから一定の制限がくわえられますが、逆に、積立NISAは商品の選択肢・換金性など「自由度が高い」ことが魅力になるはずです。

 制度の普及のためには初心者だけでなく、幅広い層に使ってもらうことが必要。制度はできるだけシンプルにし、入口は極力狭めないほうがよいと思います。
・資産形成の土台部分は「世界株のパッケージを買う=インデックスファンド」でよいとは思いますが、自身で調べて納得した上でアクティブ投信を購入するのは自由。入口で排除する必要はないのではないでしょうか。
・すでに既存NISAでアクティブ投信を積み立てている人もいます。既存NISAの恒久化が決まらない中、将来一本化の可能性もあり、アクティブ投信へ投資する道は残したほうがよいのではないでしょうか。
・インデックス投信、アクティブ投信ともに、日本ではロングセラー投信を育てることが必要(バンガードも、キャピタルもあるのがのぞましい)。


*積立NISAについては、商品の絞り込みよりも、以下の点の改善を含め、使い勝手の向上を検討してほしいです。
・商品の預け替え(解約すると再利用不可)
→投信を解約したら、資金はNISA口座から出されてしまう仕組みですが、英国NISA(ナイサ)のように、解約してもNISA内に資金を滞留でき、新たな商品を買い付けるしくみにしてほしい(スイッチング可能なしくみにしてほしい)。
→非課税期間20年という中ではもっといい商品が出てくる可能性もある。預け替えできないのは不便。
→例えばノーロードの投信に限定すれば、(金融機関が)商品の乗り換え推奨という事態は起こらないのではないか


最後に、先日行われたイベント(投信ブロガーが選ぶ!FOY2016)に寄せられた個人投資家さんたちの声を載せておきます。
NISAの期間制限の撤廃は、ぜひ実現してほしいです。また、イギリスでは、18歳から40歳対象のボーナス付き積立支援制度(LISA)が2017年からはじまるそうです。積立金額の25%までのボーナスが政府から支給されるそうで、政府の支援で投資をする人が興味を持ち、投資教育につながるような政策を期待したいです」
NISAの恒久化。証券税制がコロコロ変わらないようにしてほしい」
NISAの様なわかりにくい仕組みではなく、シンプルに税率の低減に戻して欲しい」
「長期保有の際の売却益の税制優遇。NISAの恒久化は実現して欲しいですね」
NISAの無期限化。あとはとにかく制度が複雑にならないよう、シンプルにしてほしい。子供NISAとか積立NISA(案)とかあれこれ作らないでほしい。今のNISAを無期限化するだけでかなりシンプル」

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