S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2016年12月末時点の最新のSPIVAスコアカード(アクティブファンド vs パッシブファンド パフォーマンス調査)を公表しました。詳細はこちら。
SPIVAスコアカードはS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが2002年から米国のアクティブファンドの運用成績を対応するベンチマーク(指数)と比較し、毎年、その結果を公表しているもの。今ではカナダや欧州、オーストラリアなどのアクティブファンドについても結果を発表しています。
日本で運用されている投信はどうでしょうか。以下、ベンチマークを下回った投信の比率をみてみます(カッコ内は対応する指数。生存バイアスを補正するため、調査対象期間の期初におけるファンドの数を分母としている)。
■日本の大型株ファンド(S&P/TOPIX 150 指数)
→1年63.61%、3年 60.30%、 5年73.72%、10年 68.67%
■日本の中小型株ファンド(S&P 日本中小型株指数)
→1年 54.61%、3年 62.60%、5年 52.41%、10年 67.69%
■米国株式ファンド (S&P 500)
→1年 61.29%、3年 100.00%、5年 96.55% 10年 90.00%
■グローバル株式ファンド (S&P グローバル 1200 指数)
→1年 90.06%、3年 90.73%、5年 91.43%、10年 93.65%
■国際株式ファンド (S&P グローバル・日本を除く1200 指数)
→1年 88.68%、3年 94.12%、5年 92.31%、 10年97.67%
■新興国株式ファンド (S&P エマージング BMI 指数)
→1年 82.89%、 3年83.33%、5年 93.15%、10年 95.45%
*過去10年では、日本の大型株ファンド、中小型株ファンドの60%以上がそれぞれのベンチマークを下回りました。一方、海外の株に投資する投信は90%以上の投信がベンチマークを下回っています。
*日本の中小型株ファンドは(本数ではベンチマークを下回っていますが)、1年、 5年、10年の期間でみると平均でベンチマーク を上回るリターンを上げています。
ファンドの平均パフォーマンス(均等加重、年率換算)と指数/ピアグループの比較
■日本の大型株ファンド :1年-1.30%、3年 6.23%、5年 17.40% 10年 0.22%
■S&P/TOPIX 150 指数:1年-0.39%、3年6.19%、5年 17.88%、10年 0.22%
■日本の中小型株ファンド:1年 4.44%、3年 10.22 %、5年22.30%、10年 3.49%
■S&P 日本中小型株指数:1年 3.65%、3年 10.46%、5年 19.66%、10年 2.80%
■米国株式ファンド :1年 6.81%、3年 5.65%、5年 18.32%、10年 3.75%
■S&P グローバル 1200 指数:1年 5.71%、 3年8.10%、5年 20.46%、10年 4.24%
■グローバル株式ファンド :1年-0.49%、3年 3.96%、5年 15.15%、10年 1.42%
■S&P グローバル(日本を除く)1200 指数:1年 6.23%、3年 8.26%、5年 20.66%、10年 4.59%
<ご参考>
過去10年のファンドの生存率(調査対象期間の期初に存在しているファンドの中で、期末時点でも運用を継続しているファンドの 割合)
・日本の大型株ファンド 72.15
・日本の中小型株ファンド 65.38
・米国株式ファンド 60.00
・グローバル株式ファンド 63.49
・国際株式ファンド 79.07
・新興国株式ファンド 59.09